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新型ROUBAIX SL8 ” スムーズネス”の新時代を切り開く次世代バイクが登場。

  • スタッフブログ
  • 2023.11.26

スペシャライズドのエンデュランスロードバイク「Roubaix(ルーベ)」が、満を持してフルモデルチェンジを果たしました。

ルーベが登場したのは、今から約20年も前のこと。
世界一過酷なワンデーレースとして知られる、”パリ~ルーベ”を制覇するために作られた最速のエンデュランスマシン。

どの時代でも、Smoother is Faster(スムーズは速さ)というコンセプトを一貫し、振動吸収性を高めるための様々なメカニズムを搭載してきました。

初期モデルには、フロントフォークとシートステーに”ZERTZ(ゼルツ)”と名付けられたゴムダンパーを装備。
路面からの振動を減衰させ、悪路でも高いライドパフォーマンスを実現しました。(写真はルーベSL2)

そして大きな進化を遂げたのは2016年。
ステアリングコラムにサスペンションを内蔵した”Future Shock(フューチャーショック)”が登場。

今作では、3世代目となるフューチャーショックが搭載され、フレーム設計も見直されました。
更にスムーズなバイクへ進化を遂げた、ROUBAIX SL8をご紹介します。

Future Shock第3世代へ…

3世代となった今作最大の特徴は、調整機能とグレードの拡充。
これまでと同じ油圧ダンパーやロックアウト機構に加え、バネレート機能を搭載させました。

従来通り3種類のスプリング「※ソフト・ミディアム・※ハード」が付属し、コースプロファイルやライディングスタイル合わせて交換します。

※ソフト:快適なライドを重視/グラベルや不整地走行がメイン
※ハード:機敏な反応性を重視/舗装路の走行がメイン

更にワッシャーを追加することでバネレートを5段階に調節し、より細かなセッティングが可能とりました。

フューチャーショック3は、3.1/3.2/3.3の3グレードが用意されており、3.2には油圧ダンパー・3.3には更にダンピング機能が追加。
ダンピングは、Future Shock初となる機能で、走行中に路面に合わせた減衰コントロールが可能となっています。

リアセクションも妥協なく…

ルーベの優れたライドクオリティを実現するのは、フューチャーショックだけではありません。
前方と同じくバイク後方でも、ライダーは常に路面からの突き上げに晒されています。

そこでルーベでは、後方へとしなりやすい特別なカーボンレイアップを施した”Pave”シートポストを標準装備。
更に、通常のフレームデザインから65mm以上下方に、シートクランプを設ける”ドロップド・クランプデザイン”を採用し、リアセクションの快適性を著しく向上させています。
もちろん、ペダリング効率には影響を及ぼさず、高いパフォーマンスは維持したままです。

マルチタスクな1台を目指して…

先述した2つは主に、ライドクオリティを主軸としたお話でしたが、今作ではより多くのライダーニーズに応えられるよう細部も進化しました。

その一つが、タイヤクリアランスの拡大です。
38Cもしくは40mm幅のタイヤに対応する、フレームクリアランスを確保しました。

より太いタイヤに対応させるため、ジオメトリも追加改良が施され、フロントセンターを約10mm延長(つま先がタイヤに当たらない)。その他の設計については、安定感に優れる※エンデュランスジオメトリ―を前作から受け継いでいます。

※リーチは縮めスタックは高く。ヘッド角は寝かせ、BB下がりは大きくとることで、上半身の負担を軽減し、ライダーとバイクの一体感を高める。

またマウント類も増設され、3つのボトルケージ台座(BB裏が追加)/トップチューブマウント/フェンダーマウントを備えています。


いかがだったでしょうか?
エンデュランスロードという狭いカテゴリーに捕らわれず、舗装路からオフロードまで走破出来る、マルチタスクな1台へと進化を遂げました。
新生ROUBAIXで、あなたのサイクリングライフを刷新しませんか!?

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この記事を書いたスタッフ

藤木 大貴

藤木 大貴(DAIKI FUJIKI) スポーツ自転車歴15年。高校時代、クリテリウムのロードレースで活動。大学ではトライアスロンに挑戦。 デュアスロンでは、世界選手権出場経験を持つ。