こんにちは、スペシャライズド京都の藤木です。

先日、ロードバイクのカスタムをご依頼をいただきました。
なかなか珍しいパーツへ交換したので、簡単にご紹介いたします。

カスタム経緯

カスタムのご依頼を頂いたお客様は、トライアスリートです。

トライアスロンの場合、原則ドラフティング走行（前走者を風よけに使う）が禁止されています。

そのため、ＤＨバーと呼ばれるアイテムをハンドルに装着。
バーを握ることで、前面投影面積が小さくなり、その結果空気抵抗を削減して走行できます。
今回は、そのＤＨバーに関するお悩みがあるとのことで、ハンドル周りのパーツ交換に至りました。

DHバーへのお悩み

元々、スペシャライズド 純正のDHバーを装着されていました。

シームレスな外観と軽さを兼ね備える、大変機能的なパーツです。
スペシャライズドがサポートする、多くのプロ選手も愛用しています。

しかしながら構造上、DHバー/パッド自体のスタックを変えることが出来ません。
そのため、長時間バーを握る姿勢が辛いとのことでした。

そこで今回は、バー/パッド位置を高くし、長時間握っても疲れないアセンブルをご所望されました。

パーツチョイス

今回、白羽の矢が立ったパーツは…↓

VISON METRON 4D FLAT M.A.S. HANDLEBAR　/　MAS Clip-On KIT J-Bend です。

価格：￥79,750－（ハンドル本体）　/　￥68,530－（DHバーキット）

ハンドル自体はシンプルなエアロハンドルです。
DHバーはハンドルへ直付けとなり、専用スペーサーを用いてスタックを調整。
また着脱が容易な構造も、長距離移動や空輸が多いトライアスリートにとって最適と言えます。

そして何より、ロードバイクのポジションはそのままに、DHバーのみライダー好みのポジションへ変更できる点が大変魅力的です。

いざ、バイクへインストール

バイクは、S-WORKS VENGE DISC。
残念ながら廃盤となりましたが、エアロロードの先駆けとなったスペシャライズドの名作です。

VENGEはエアロバイクだけあって、マッシブなフレーム形状。
VISIONのDHバーキットに相まって、その迫力は倍増したように感じます。

ちなみにDHバーの形状は、２種類用意されています。
今回は、Jベントタイプを選択。身体への負担を最小限に抑えることを優先しました。

それではじっくりパーツを見ていきましょう。

前/後

上/下

向かうとこ敵なし・死角なし。
360度どこを見ても、戦闘的なフォルムでかっこいいですね。

ちなみにバーテープは、藤木一押しのXTRMを巻きました。
雨や汗をかいた手でも、高いグリップ力を維持。また厚みは2.5㎜をチョイス。
これも全て、素手でハンドルを握るトライアスロンを考慮した結果です。

今シーズンの走りを支えてくれる、最高のマシンが出来上がりました！！

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いかがだったでしょうか？

実は私も学生時代にトライアスロンをしており、DHバーの位置にはひどく苦労した経験があります。
そんなこともあり、このパーツに魅力を感じていた1一人です。

今回のように、趣味嗜好性の高い世界の場合、経験者にしか決してわからない悩みがあり、
そこから生まれるアイデア・ご提案があります。

SS京都には、各スタッフ精通する部門があり、高い経験値と知識を有しています。
お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。