SPECIALIZEO
Operation by HAVEFUN

INFORMATION

リトゥールフィットの先に見えたもの ~スタッフ藤木のフィッティング体験談~

  • 2023.05.29

こんにちは、スペシャライズド京都の藤木です。

スペシャライズドストアでは、世界最先端のフィッティングサービス「RTÜL FIT」をご提供しています。

リトゥールフィットは、ライダー個々の骨格・柔軟性・筋力などを考慮し、最適なポジションを導き出す究極のメソッドです。
誰もが、より快適に・より速く・より効率的な走りを手に入れることが可能となりました。

さて、そんなリチュールフィットですが、もちろん私も受けております。
そこで今回は、リアルな声を皆様にお届けすべく、私の過去からフィットを終えるまでについて、簡単にお伝えしようと思います。

10年以上自己流ポジション

私がロードバイクに出会ってから、早いもので15年が経ちました。
これまで、ロードレースやトライアスロンを楽しんできましたが、ポジションに対しては無頓着なライダーでした。

その当時、機材やポジションに対する思考は、大きなギアを踏む・ハンドル/サドル落差を大きくする・ハンドルを遠くする等々…

自分の身体は度返しで、欧州プロレーサーのポジションや走りを真似ていました。
もちろん全てのフィットパーツや数値は、自分の感覚のみ。一切の根拠はありませんでした。

10年前のバイク↓

誰の目から見ても、極端なポジションですね。

かつてのライドパフォーマンス

トライアスロンをしていた頃に、バイクパートでよく悩んでいました。
練習もレースでも、大抵同じ問題が発生。(※→フィット前まで続く症状)

・後半になるにつれ、脚全体の著しい疲労感
・大腿四頭筋の乳酸が抜けない
・下ハンドル/DHバーを長時間握れない

自分の中では、臀筋群の使い方を身体で理解できていない・耐乳酸トレーニングの不足であると決めつけ、トレーニングに勤しみました。
悲しいかな、無茶苦茶なポジションのまま、トレーニングのお陰もあり、わずかながらパフォーマンスは向上。
そんなこともあり、現役中は一度も、自分の感覚で決めたポジションを信じて疑わなかったのです。

その後のロードバイクとの関わり

大学卒業後、競技として乗ることはなくなりましたが、シリアスライダーとしてしばらく走ることに。
かつてのような筋力・体力がないまま同じポジションで走っていたので、現役の時以上に怪我や不調に見舞われました。
この頃からようやく、ポジションについて考え始めました。

数年前に走っている写真があったので貼っておきます。

身体が前方に伸び、お辞儀をしているような深い姿勢になっています。当時は肩の疲労感や首の痛みに悩んでいました。

フィット後のポジション変化

(※↑のバイクはフィット前)

フィッティングの内容は割愛しますが、自分の想像以上に身体が硬く、左右バランスにズレがあることが判明。
これまでのポジションは、自分に対しては負荷が大きく制約がありました。

(※フィット後)

結果をザックリお伝えすると、かなりアップライトなポジションに変化。
昔と真逆のポジションに驚きながらも、過去の悩みを振り返れば、合点がいく部分が多いのが事実。

またペダリングを整えるため、内反の補正ウエッジ・インソールを用いて、アーチのサポートを行うなどしました。

フィット後のパフォーマンス

乗って直ぐに感じたのは、「ロードバイクってこんなに乗りやすかったんだ!」ということ。
今まで如何に、リラックスした状態で乗れていなかったのか痛感。

現役時代に悩んでいた、下ハンドルポジションも非常に快適で、同じ姿勢で走行しても、一切の疲労を感じませんでした。
アップライトなポジションであっても、下ハンドルを活用できれば結果的に空力は良くなります。
物理的な落差よりも、自分の身体特徴に合わせてあげることが重要という、リトゥールフィットの根源を身をもって感じたわけです。

そしてもう一つ衝撃的だったのは、走行中に使う筋肉が変わったことです。
先述したように、臀筋群が上手く使えない・大腿四頭の疲労感を抱えていましたが、なんと一瞬で解決。

笑ってしまうほど、臀筋群に心地良い刺激が入ります。
四頭筋も疲れないので、安定した出力を維持でき、走力が大きく向上しました。

10年以上悩んでいた症状が、わずか数時間のフィッティングで改善されたのです。

最後に皆様へ

もっと早くからポジションに向き合い、フィッティングを受けていれば、アスリートとしてもう一花咲かすことができたはず…
良い成績を取れたのではないかと、考えてしまいます。
とはいえ、今は快適なポジションで自転車を楽しめているので、それはもう幸せなことです。

そして何より、これからロードバイクを始める/既に楽しまれている方には、私の様に遠回りして欲しくありません。
最適なポジションで走れば、自転車は面白い乗り物に変化し、もっと快適に遠くまで走ることが出来ます。

距離を乗るのも、速く走るのも「楽(らく)」でなければいけません。そもそも「楽しく」なくては、自転車を趣味にする理由もありません。
フィッティングは色んな「楽」を見つけて増やしていく作業だと思います。

リトゥールフィットで、あなたの知らない「楽」を見つけましょう!!