昨今、サドル形状のスタンダードとなった、”ショートノーズタイプ”。
今や、どのメーカー完成車もショートノーズサドルが標準装備され、ホビーライダーの間で爆発的に普及しました。

そんなショートノーズサドルブームの火付け役が、スペシャライズドであることはご存知でしょうか？

皆さんご存知の、POWER SADDLEです。

ショートノーズという新しいジャンルを確立させ、ライダーから圧倒的な支持を得た、スペシャライズド史上最も成功したサドルです。

そんなパワーサドルに始まったショートノーズブームですが、未だにそれは続いています。

しかしながら、一部のユーザー様は、「完成車に付いていたから….」とか「流行っているから使っている…」等、
何となく使い続けているといったケースも見受けられます。

そこで今回は、今更感は否めませんがショートノーズのメリット・デメリットを解説いたします。

ショートノーズサドルとは

ショートノーズサドルとは、名前の通りサドルの先端が一般的なサドルに比べ、短くなっています。
幅が広く深いカットアウトも特徴で、軟部組織の圧迫や血流疎外を防ぐなどの人間工学に則った設計が特徴です。
2014年頃から急速に普及したもので、近代的パーツの一つです。

ショートノーズのメリット

メリットを一言でまとめると「ペダルに対し体重を乗せやすくなり、高出力なペダリングになる」といった所です。

いわゆる、”前乗り”と呼ばれるポジションですね。

これは、サドルの位置が前にあるという意味ではありません。
ニュートラルなポジションに対し、BB位置より前方にライダーが位置している状態を示します。

前乗りのほうが骨盤が起きやすくなるため、より腹囲・股関節周りの筋肉を有効に使えます。（もしくは意識する）
これらのインナーマッスルを使うことで、骨盤が安定しペダリング動作のロスが最小限に抑えることが可能です。
また、体の踏ん張りがきくため、ダウンヒルや集団走行でも安全マージンを十分に確保して走行できます。

ショートノーズサドルは、運動強度の高い走り方をするシリアスライダーや、レーサーに大変お勧めです。

先述したように、前乗りでは本来、骨盤が起きた状態（骨盤の前傾）になります。

しかしながら、身体の柔軟性に欠けるライダーは、股関節周りの可動域に制約があるため、
深い前傾姿勢になる前乗りが上手くできません。
その結果、サドルに対して正しく座れていない状況に陥ります。

また無理やり深い前傾姿勢を取る場合、サドルの座る位置を変化させ身体を対応させる動きが見られます。
これは股関節の、屈曲限度によるものが原因です。
本来座骨を支えるポイントから前方へ身体が逃げてしまい、お尻の痛みや軟部組織のしびれに繋がります。

その他には、バイクに対して、ライダーの重心が前寄りになるため、バイクのコントロールスキルが必要です。（特にダウンヒル）
また上半身への加重比率も高くなり、体幹で上半身を支える必要があるなど、ある程度強い肉体が求められます。

テストサドルでショートノーズを体感しよう

箕面店では、試乗体験できるテストサドルサービスをご用意しています。

（※フィッティングマシン”MUVE SL”に、サドルを取り付けます。サドルハイト・ハンドルリーチなどは、お客様に合わせて簡易調整いたします。ビィンディングシューズでテストをご希望の場合は、ペダルを持参ください。）

テスト時間は凡そ30分。
しっかり時間を掛けて、サドルと向き合えるパーソナルな時間をお過ごしいただけます。

なお、テストサドルは有料（￥3,300－）のサービスですが…

スペシャライズド箕面では、期間限定 無料でサービスをご提供！！

来年1月30日迄ですので、是非この機会にお試しください。

お勧めのショートノーズサドル

各サドルはリンクより、オンラインストアにてご購入いただけます。

〇S-WORKS POWER MIRROR〇
価格：￥55,000-（税込）

サドル革命を起こしたパワーサドルが、全く新しいMirrorテクノロジーにより生まれ変わりました。
坐骨結節をしっかりと支えて高い快適さを生む、独自のハニカム構造は、座骨への圧力を最大26％も軽減。

〇POWER EXPERT WITH MIRROR〇
価格：￥26,400-（税込）

世界中のライダーに、ミラーテクノロジーを。
サドルの左右にティアドロップ型のミラーインサートを採用し、コストを最小化。
快適で痛みから無縁の座り心地を、より手軽に手に入れることができます。